イスラエル
「携帯電話で白内障に」研究者が警告
【ウェブニュース「イズラキャスト」より】

 イスラエル・テクニオン大学での実験で、携帯電話から発する電磁波によって、目の水晶体が傷つくなど、視覚に影響を及ぼす結果が出ることがわかった。

 そもそも電磁波の視覚への影響に関する調査は、第二次大戦後、レーダー技術社らに、白内障にかかる割合が増えているのではないかと疑われたことが始まりだった。ガンやその他の疾病と違い、一般的にはあまり知られていないが、電磁波の目への影響こそが、電磁波規制値を最初に定めるきっかけとなったのだった。それ以降の動物実験によって白内障との関連が認識されてきた結果、1998年のICNIRPガイドラインの決定にも影響を与えた。

 電磁波が体組織に吸収されると、一部はイオン伝道により細胞を熱し部分的に体温を上げる。過去の動物実験では3度C 以内の水晶体付近の体温上昇によって、白内障のリスクが増えることがわかっているが、SAR値が基準値内なら水晶体の温度はそれほど危険なはずはない。

 今や一般的になったSAR値に対し、SA値(Specific Energy Absorption)は体組織に吸収されたエネルギーの合計値を表すが、この違いが、電磁波の視覚への影響に関する最新の研究にとって大変重要なのだ。

 今回の実験では1歳の牝牛の両目の水晶体を取り出し、各々片目を2mW,1.1GHzの電磁波に、50分曝露して10分休むかたちで24時間、これを各回2週間続け、正常な片目と比較した。

その結果

@ 磁波に長時間晒された水晶体には、肉眼で確認できるほどの損傷が認められ、数日後に最高レベルに達した。曝露を中止すると損傷は徐々に回復した。
A 顕微鏡による観察では、水晶体の表面に細かな「泡立ち」が見られた。これは発生した熱によるものではなく、研究者の推測では被曝した細胞同士の摩擦によるもの。また、@とは違い、こちらは実験中回復の兆しは全くなく、ダメージはたまり続けた。
研究者らはこうした結果を一般人の健康と関連づけることに慎重だが、どうやら携帯電話を使い続けるのと同じ程度の持続的な電磁波被曝でも、@Aの様な損傷は起こり得、その一部は回復できずに蓄積されるようだ。この実験に関わったレヴィ・シャクター教授は、SAR値だけでなく、現在、適当な取り締まり当局の監督下にないSA値に対してこそ注意が払われるべきだと語った。つまり、被曝の時間的長さも、被曝の強さと同じに重要だということだ。
 
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